JBLでクラシックを聴く

ヤフーブログ終了で引っ越ししてきました。主にオーディオについてです。すでにオーディオ一式は断捨離で売り払ってしまいましたが、思い出のために引っ越しして残すことにしました。

ハルボルセン作曲「ヘンデルの主題によるパッサカリアとサラバンド」

ハルボルセン作曲「ヘンデルの主題によるパッサカリアサラバンド
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ヨハン・ハルヴォルセン:
パッサカリアサラバンド~ヴァイオリンとヴィオラのためのヘンデルの主題による変奏曲付
(PASSACAGLIA AND SARABSANDE WITH VARIA TIONS ON A THEME BUY HANDEL FOR VIOLIN AND VIOLA)
[演奏]イスラエルフィルハーモニー管弦楽団

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この曲は、イスラエル・フィル創立60周年ガラ・コンサート2枚組CDの1枚目トラック11に収録。
THE ISRAEL PHILHARMONIC ORCHESTRA
 60TH ANNIVERSARY GALA CONCERT
 0 9026-68768-2

何回聴いても、熱演に聞き惚れてしまいます。
昔、このパールマンとズーカーマンのハルボルセンをBS朝日で聞き流してしまい、録画しなかったのを本当に悔みました。
そこで、CDを探しましたが、廃盤で購入が出来ませんでした。
・・・苦節?2年、探していた苦労が実り、ヤフオクでの出品を発見し、落札!やっと手に入れました。

先日、パソコンを新しく購入したので、資料を整理していたら、このCDの購入経過の文章を見つけ、
思い出が懐かしく蘇りました。
ふと、何の気なしに、amazonで検索したら、中古ですが2枚も購入可能でした。
何だ!これは・・・・!。

かつては同じアパートに住んでいたほどの仲のパールマンとズカーマンの共演は、
互いが即興で装飾音形を示して、息の合ったやりとりを繰り広げました。

パールマン調弦のピッチはやや高めに演奏され自己主張し過ぎかもしれないと感じましたが、
しかし、ズカーマンがそれを暖かく余裕をもって受け流していました。

終曲部では、勢い余ってアンサンブルがズレてしまいましたが、かえって演奏の瑕疵としてではなく、
感動を更に高めてくれました。

本来この曲は、ヴァイオリンとチェロのために編まれた作品ですが、
このCDではヴァイオリンとヴィオラで演奏されています。

ヴァイオリンを弾いているパールマンは華麗な技巧を存分に発揮していますが、
ヴィオラを弾いているズカーマンは大きめのヴィオラを鳴り響きかせて、
このヴィオラとの演奏は、むしろチェロ以上に素晴らしい事を知らしめる名演奏でした。

聴衆が聞き惚れて静まり返った会場で、演奏終了とともに驚かされるほどの猛烈な拍手と、
続く熱狂的な手拍子が、パールマンとズカーマンの生演奏が、
いかに素晴らしかったを語っていました。

録音は、何よりその弦楽器から発せられる直接音を丹念に収録して、弦楽器から発せられた間接音も克明に収音し、その両者のバランスは見事です。「物凄い名録音」と言えるでしょう。

昔の苦労を思い出しながら、久しぶりに、この名演奏を聴きました。