JBLでクラシックを聴く

ヤフーブログ終了で引っ越ししてきました。主にオーディオについてです。すでにオーディオ一式は断捨離で売り払ってしまいましたが、思い出のために引っ越しして残すことにしました。

クローズアップ現代「吉田秀和の遺言」 7月23日(月)19時30分~19時58分

クローズアップ現代「“自分の考えはそこにあるか”音楽評論家・吉田秀和の遺言」
2012年7月23日(月) 19時30分~19時58分

ゲスト:片山杜秀(慶応大学准教授)
キャスター:国谷裕子


98歳で他界した評論界の“最後の巨星”吉田秀和さん。
戦争体験を糧に小澤征爾などを育て上げ、新鮮な視点で“自分で考えることの大切さ”を訴えた知の巨人のメッセージ。

小林秀雄加藤周一などと並び称され、小澤征爾中村紘子といった世界的音楽家を育てた評論界の“最後の巨星”吉田秀和さんが98歳で亡くなった。日本に豊かな音楽文化を与えつつ、新鮮な視点で“自分で考えることの大切さ”を発信し続けた吉田さん。ユーモアと優しさあふれる評論の背景にあったのは、実は、戦災体験に根ざした、日本人の「大勢順応主義」への批判精神だった。世間に流されず、自分の感性に忠実であろうとするその姿勢が最も現れたのは83年、熱狂的歓迎のなか来日した大演奏家ホロヴィッツを“ひびの入った骨董”と一刀両断した“事件”。バブルへ猛進していた日本、持つべき「選択能力」を失っていた時期だった。晩年、特に原発事故に大きな衝撃を受けた吉田さんは、「日本人にはまだ自分で考える力が備わっていなかった」と悔やみ続けたという。吉田さんの足跡とメッセージを、弟子や家族の証言で読み解く。