JBLでクラシックを聴く

ヤフーブログ終了で引っ越ししてきました。主にオーディオについてです。すでにオーディオ一式は断捨離で売り払ってしまいましたが、思い出のために引っ越しして残すことにしました。

シューマン・グリーク ピアノ協奏曲 ルプー&プレビン

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曲目
シューマン ピアノ協奏曲イ短調
グリーク ピアノ協奏曲イ短調
ロンドン交響楽団, ルプー(ラドゥ)
指揮: プレビン(アンドレ)
〔1973年1月、6月、キングズウェイホール〕

ラドゥ・ルプーは名も知らない演奏家の一人でしたが、ガラス玉遊戯さんのコメントを頂いてCDを購入しました。 プレビン指揮なら良いかもしれないとの期待でした。

さて、このCDを聴いてビックリ!です。 1973年の録音とは到底思えません。 
その頃の技術でも本気ならこんな素晴らしいCDが作れるんですね。
録音もさることながら、正直言ってこれほど素晴らしい演奏とは思ってもいませんでした。
現在手持ちのCDでは、僕のシューマンのピアノ協奏曲のイメージをピアニスト&オーケストラ伴奏も含めて、ルプー&プレヴィン盤が再現してくれました。

ルプーのピアノはたいへん美しく、力強さも有り、切れ味も抜群で、ピアノの美感を最大限に生かした演奏でした。
表現は、クリアな演奏でテンポは中庸、一音一音が端正で微妙な陰翳とニュアンスを表現しています。
さらに、押し付けがましくなので、音楽の作曲者のシューマンイズムが聴く人に感動を与えるのだと思いました。

この曲は伝統に従い3楽章編成ですが、第2楽章と第3楽章は続けて演奏されます。
このシューマンの協奏曲は成熟した大人の趣があり、何とも言えないロマンティシズムが感じられます。
公開の初演は1847年1月でシューマンが指揮をし、勿論、ピアノは夫人のクララです。
・・・聴きたかったですね!。

プレヴィンの指揮は精妙な陰翳とニュアンスが連携して、シューマンのこの曲に素晴らしい解釈を与ながら、ロンドン交響楽団も感動的なアンサンブルを奏でます。

カップリングのグリーグのピアノ協奏曲も時として一本調子になりがちなこの曲を、朗々とたっぷり心のこもった演奏を聞かせてくれました。

ガラス玉遊戯さん、素晴らしいCDをご紹介頂き、有難うございました。


<追加>
ルプーの他のピアノを聴きたく、ネットで調べたら僕の好きな、ブラームス・ピアノ協奏曲1番が有りましたので、早速、購入!。

録音が良いと期待して!。