JBLでクラシックを聴く

ヤフーブログ終了で引っ越ししてきました。主にオーディオについてです。すでにオーディオ一式は断捨離で売り払ってしまいましたが、思い出のために引っ越しして残すことにしました。

ベートーヴェン交響曲第6番ヘ長調op.68「田園」 ラトル/ウィーン・フィル

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作曲: ベートーヴェン
指揮: ラトル(サイモン)
演奏: ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
CD (2003/3/19)
ディスク枚数: 5
レーベル: EMIミュージック・ジャパン

ラトル/ウィーン・フィルの「田園」を聴きました。
確かに、歌い心のある演奏です。
でも、重厚さにかけます。
録音は良いのですが・・・・。

しかし、ラトルが60歳を過ぎての、指揮を聞きたいですね。
間違いなく、マエストロとしての名声を博すと思います。
・・・乞ご期待です。


曲目リスト
1. 交響曲第1番ハ長調op.21
2. 交響曲第3番変ホ長調op.55「英雄」
3. 交響曲第2番ニ長調op.36
4. 交響曲第5番ハ短調op.67「運命」
5. 交響曲第4番変ロ長調op.60
6. 交響曲第6番ヘ長調op.68「田園」
7. 交響曲第7番イ長調op.92
8. 交響曲第8番ヘ長調op.93
9. 交響曲第9番ニ短調op.125「合唱」

内容(「CDジャーナル」データベースより)
ラトルがウィーン・フィルと録音したベートーヴェン交響曲全集は、ラトルの新鮮な解釈とウィーン・フィルの伝統の力が理想的な形でミックスされている。これこそ21世紀のベートーヴェン交響曲全集だ。

内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
ラトルが21世紀のベートーヴェン像を打ち立てた。という感じの書き方をする人が必ずあらわれるであろうことは、容易に想像が付く内容のセットになっている。スリリングであり、しかも攻撃的! なにしろ、ラトルときたら、新ベーレンライター版のスコアを錦の御旗に、外紙が“針で刺すようなスタッカートと電気ショックのようなアクセント”と評した奏法を武器に、優美なスタイルで著名な天下のウィーン・フィルから、きわめてざらりとした感触のサウンドを引き出しているのである。もちろん、弦のプルトを刈り込み、ヴィブラートは抑え気味。リズムの切れ味も鋭く、さすがにここまで徹底していると、ベートーヴェンとくればとかく引っぱり出されがちな“精神性”“哲学的”といった尺度で計ろうとする人はいないのではないか、という気がしてならないほどである。
覇気満々の作曲者が綴った第1番と第2番は、ロマンティックな味わいや重厚な響きに背を向けつつ、当時としては前衛的だったベートーヴェンの力強い音楽性にスポットを当てることによって、ハイドンらの先人とは異なった独自の響きが浮き彫りにされている。第3番「英雄」は、過剰な思い入れを排しつつ、フレッシュな息吹を感じさせながら、前へ前へと疾駆するスタイルで、終楽章で各声部が有機的に絡み合うあたりも聴き応え満点だ。構えが大きい第4番、手に汗握る第5番「運命」に続く第6番「田園」は、ワイルドな活きの良さと緻密な求心力を兼ね備えていて、第4楽章「嵐」の後半では金管やホルンが咆吼し、ピッコロがきしるように鳴り響いている。第7番や第8番もエネルギッシュで雄弁なアプローチが印象的だ。ウィーン・フィルにとって初めてのベートーヴェン交響曲全集となったS=イッセルシュテット指揮の優美な録音から数えて30有余年。時代が確実に動いていることを、これほど実感させてくれるディスクも珍しいかもしれない。 (満津岡信育) --- 2003年04月号