JBLでクラシックを聴く

ヤフーブログ終了で引っ越ししてきました。主にオーディオについてです。すでにオーディオ一式は断捨離で売り払ってしまいましたが、思い出のために引っ越しして残すことにしました。

高齢者は避けた方が良い薬

年齢を重ねるにつれて、体内の水分の量が減少し、代わりに脂肪組織の量が増えてきます。
そのため高齢者では、薬を希釈する水分が不足しがちで、水溶性の薬は濃度が濃くなります。そして薬を貯蔵する脂肪組織が比較的多いため、脂溶性の薬は体内に多く蓄積するようになります。
また、年齢を重ねるにつれて、腎臓は薬を尿中にうまく排泄できなくなり、肝臓が薬を代謝する能力も衰えます。
こうした加齢に伴う変化のため、多くの薬は若い人に比べて高齢者の体内にとどまる時間が長くなり、薬の作用を長びかせ、副作用のリスクを高めます。
これらの理由から、高齢者ではある種の薬について、1回の用量を減らすか、1日量を減らす必要があります。また、より安全な他の薬に変更することもよくあります。

高齢者は薬によるさまざまな作用に敏感です。
たとえば睡眠補助薬や抗不安薬を使用すると、眠くなりがちで、錯乱を起こしやすくなります。
動脈を広げ、心臓の仕事量を減らすことで血圧を下げる薬を使うと、高齢者では若い人に比べて血圧が劇的に下がるようです。

一部の抗うつ薬ジフェンヒドラミン不眠症の治療に用いられる薬)など、一般的に使用される多くの薬は、抗コリン作用があります。
高齢者は特にこの作用を受けやすく、錯乱、眼がかすむ、便秘、口の渇き(口渇)、ふらつき、排尿困難、膀胱の制御喪失などを伴います。
抗コリン作用の中には、ふるえや吐き気の軽減といった好ましいものもありますが、多くは望ましいものではありません。

薬は、治療対象疾患以外の病気との相互作用、薬と別の薬との相互作用、薬と食品との相互作用、薬とサプリメントやハーブとの相互作用などによる副作用を引き起こすことがあります。
高齢者は病気にかかりやすく、若い人よりもたくさんの薬を服用するので、薬と病気、薬と薬の相互作用を起こす可能性もそれだけ高くなりがちです。

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