JBLでクラシックを聴く

ヤフーブログ終了で引っ越ししてきました。主にオーディオについてです。すでにオーディオ一式は断捨離で売り払ってしまいましたが、思い出のために引っ越しして残すことにしました。

H氏宅で交響曲を試聴

H氏は3年位前から、僕の影響でクラッシックを聴くようになり、20万程度の安価なオーディオ・システム?を
一挙に、150万のオーディオ・システムに買い換えてしまいました。

しかし、聴いている様子が無く、心配して聞いてみると、「ツマラナイ」との事でした。
幾分アドバイスした責任もあり、ケーブル交換やセッティング等の提言をした処、真に素直に聞いてくれました。 そして、購入及び実施完了。
その後は、主にピアノ・ソナタ無伴奏バイオリンの曲を聴いている様です。
これで、少しは安心しました。

ある日、H氏に余計な事を言ってしまいました。
「作曲者が渾身の力で作曲した交響曲を聴かないのは、このオーディオシステムが勿体ない」
・・・でも彼は、交響曲には関心を示さなかったのです。

が、突然昨日、彼のオーディオシステムで交響曲が再生できるか?を、
聴きに来てほしいと頼まれてしまったのです。

<H氏のオーディオ・システム>

レコード・プレイヤー
Technics SL-1200MK3D
http://audio-heritage.jp/TECHNICS/player/sl-1200mk3d.html
CD プレーヤー     
marants SA-15S2
http://www.marantz.jp/jp/Products/Pages/ProductDetails.aspx?CatId=HiFi&SubCatId=SACDCDPlayer&ProductId=SA15S2
インテグレート・アンプ
LUXMAN L-550AX
http://www.luxman.co.jp/product/ia_l-550ax.html#01
スピーカ        
Joseph Audio PULSAR
http://naspecaudio.com/joseph-audio/pulsar/

<オーケストラ再生は難しい>

さて、困りました・・・。
いろんなジャンルの音楽の中で、オーケストラの再生は特に難しいのです。
今まで、多くのお宅にお邪魔して聴かせて頂きましたが、
真面に聴ける音は、あまり有りませんでした。

僕は交響曲の再生はオーディオシステムでは無理だと思っています。
・・・相当金額を掛けて、オーディオシステムの構築や部屋からの改造も必要です。 
しかし、それでも生音には敵いません。

では、交響曲の再生のポイントは何でしょうか?
僕は、心地よく聴けて感動出来れば良いと思っています。
・・・自己満足を含めて(笑)。

今日、H氏の交響曲を聴くに当たり、選んだCDは、
クラシック音楽の中でも、特に再生が難しい(感動し難い)、
ブルックナー交響曲第7番 ホ長調 (Giulini & Vienna 1986)です。

この曲は大好きで、今まで、数十回は聴いていますが、
試聴しても、心地よく聴けて感動する再生は殆ど有りませんでした。
・・・試聴の訪問には、オーディオチェック用CDとして使っています。

交響曲の再生のポイント>

(1)定位がシッカリ有り、高解像が必要
オーケストラ音楽は、演奏者が多いために個々の楽器の音像が小さく、
それぞれをはっきりと表現するのが難しいのだと思います。

(2)低音から高音までパランス良く再生
高域の張り出しや低域が這いずる対策が必要で、
高域が変に張り出したり、低域が這いずる度に、折角の感動が台無しになってしまいます。

(3)楽器がハモらないと、感動は生まれない
僕はメロディーが美しい、第一バイオリンと第二バイオリンのユニゾンのパートや、
バイオリンとチェロやビオラとの掛け合いが好きです。
この時のハモりは、正に感動を与えてくれます。

(4)部屋全体が煩くなく、ホールの様に満たされる
部屋全体が煩いかは、大音量で再生していても、
お互いに話し合う会話が大声を出さなくても聞こえます。
また、ホール感はドビッシーのピアノで部屋の色が変わったら完璧です。
・・・経験上、イコライザー等で誤魔化すのは、感動を減衰させます。

(5)オーケストラの楽器が前後の位置が分かるか
あまり感動には関係ないと思うのですが、音に奥行きが無く、
ノッペリ平面なのは、音場感として何かツマラナイくなります。

(6)再生が同じ曲でもゆっくり聞えるか
何故か分かりませんが、音が良く成ると再生音がゆっくり聴こえます。
多分、音の分解能が上がると、そう聞こえるのかもしれません。

ブルックナー交響曲第7番の再生>

イメージ 1
さて、試聴です。
中々の音です。 拙宅の音とは異なり、
石らしく明朗な音です。
想像してた高域の張り出しは、
少し気になりましたが、
違和感までは有りません。
低域も這いずらず、
全体のバランスは良かったです。

交響曲の全楽章を初めて聴いた友人H氏は、多分”辛い”体験だったかも知れませんネ。
帰りがけに、少し気になった高域を下げるため、LUXMAN L-550AX のTRBL抓みを11時に設定しました。 H氏に寂しい音と感じたら、TRBL抓みを元の12時(垂直)に戻す事を話して帰宅しました。

現代のアンプとスピーカーの音でした。 しかも、150万円程度で、十分満足な音が聴けました。 昔の事を考えると、本当に驚きです。
ただ、もう少し、奥行き感と広がりが有れば、パーフェクトです。

生音に近いのは拙宅のシステムよりも有ったかも知れません。
今日でも、我が愛するオーディオの端子掃除をしたいと思います。