JBLでクラシックを聴く

ヤフーブログ終了で引っ越ししてきました。主にオーディオについてです。すでにオーディオ一式は断捨離で売り払ってしまいましたが、思い出のために引っ越しして残すことにしました。

ハインリヒ・イグナツ・フランツ・フォン・ビーバー /ロザリオのソナタ集

ハインリヒ・イグナツ・フランツ・フォン・ビーバー(1644-1704)
ロザリオのソナタ

DISC 1
<喜びの秘蹟
ソナタ第1番ニ短調「お告げ」
ソナタ第2番イ長調聖母マリアのエリザベト訪問」
ソナタ第3番ロ短調「キリストの降誕」
ソナタ第4番ニ短調「イエスの神殿への拝謁」
ソナタ第5番イ長調「神殿における12歳のイエス

<苦しみの秘蹟
ソナタ第6番ハ短調「オリーブ山で苦しみ」
ソナタ第7番ヘ長調「イエスのむち打ち」
ソナタ第8番変ロ長調「いばらの冠をかぶせられ」
ソナタ第9番イ短調「十字架を負ったイエス

DISC 2
ソナタ第10番ト短調「十字架にかけられたイエス
<栄光の秘蹟
ソナタ第11番ト長調「キリストの復活」
ソナタ第12番ハ長調「キリストの昇天」
ソナタ第13番ニ短調聖霊降臨」
ソナタ第14番ニ長調「聖母被昇天」
ソナタ第15番ハ長調聖母マリアの戴冠」
パッサカリア ト短調

◆マイアー(フランツヨーゼフ)vn/レールンドルファー(フランツ)hc/エンゲル(マックス)org/, ユングヘーネル(コンラート)lute

録音時期:1982年


ハインリヒ・イグナツ・フランツ・ビーバー(1644~1704)という、長たらしい名前の作曲家がいます。
時期的には前期バロックにあたり、ドイツの人です。
あの有名なバッハとかヘンデルは、後期のドイツ・バロックの人です。

前期バロックというと、なにか形式も未成熟で、地味で面白くない音楽というイメージを持っていたのですが、そんな先入観はこの曲を聴くと吹っ飛んでしまいます。

この「ロザリオのソナタ」は形としてはヴァイオリン・ソナタです。
ソナタといってもこの頃はまだ決まった形式はありませんから、
ヴァイオリンと通奏低音のための自由なファンタジーという雰囲気です。

内容的には「キリストの秘蹟に基づく15のソナタと、パッサカリア」という思わず引いてしまうような副題がついていますが、聴いてみれば別に宗教的な雰囲気などあまりありません、ひたすら美しい音楽があるのみです。

6~7分のソナタが15曲続き、最後は無伴奏ヴァイオリンによるパッサカリアです。
バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのシャコンヌの先駆といわれる名作です。

録音は非常に良く、バイオリンの音が素晴らしいです。
これぞ、究極のバイオリン音でしょう。

他にも、グナール・レツボア盤(ARCANA A24/5)、ゲーベル/ムジカ・アンティクァ・ケルン盤(Archiv)などがあり、いずれも名盤だそうです。