JBLでクラシックを聴く

ヤフーブログ終了で引っ越ししてきました。主にオーディオについてです。すでにオーディオ一式は断捨離で売り払ってしまいましたが、思い出のために引っ越しして残すことにしました。

ブルックナー交響曲第7番/ヨッフム&KCO

サヴァリッシュの音楽館
ごく最近の演奏会の音源のいくつかのリンクをご紹介
http://blogs.yahoo.co.jp/hirokazu_ishii_2007/32720706.html?vitality
から、数曲紹介が有りましたが、今日は、2. オイゲン・ヨッフム指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団を聴く事にしました。
パソコンオーディオ・ソフト Audacity <16bit 96000Hz>で録音しながら聴きました。

後で、拙宅のCD、ヨッフムドレスデン・シュターツカペレも聴いてみたいと思いました。

2. オイゲン・ヨッフム指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
コックス:交響曲第2番
ブルックナー交響曲第7番
※1970年3月15日アムステルダム、コンセルトヘボウ(ライヴ)
※最新の演奏会ではありませんが、ヨッフムとコンセルトヘボウの名コンビによる名演ということで、ご紹介させていただきます。

イメージ 1
2 Bruckner, Anton •Symfonie nr.7 in E gr.t.
compleet •15/03/1970 •01:13:32

Componisten:Hans Kox, Anton Bruckner
Dirigent:Eugen Jochum
Orkest:Koninklijk Concertgebouworkest
Genre:Symfonisch repertoire
Tijdperken:Midden/laat twintigste eeuw, Romantisch
Omroep:NOS/NTS/NRU
Locatie:Concertgebouw te Amsterdam

ヨッフムの来日は1986年で、昭和女子大学人見記念講堂交響曲第7番。ヨッフムは1902年生まれなので、来日時は84歳でした。この来日公演のわずか半年後1987年3月ミュンヘン郊外の自宅で亡くなられました。

日本への本当の置き土産となってしまいました。



1)ジュリーニ@VPO
1986年  評価★★★★★★★★★★
[感想]このコンビで、7番といえば、当方にとっては夢のような組み合わせです。 昨年の名曲・名盤:第4位、リーダーズ・チョイス:第3位(当方も1票)であり、この曲の定番CDと言えましょう。 この演奏を聴いて<温かみある美しさ>を感じてします。特に2楽章は、ゆったりめで「優しさ」の音楽を奏でています。

2)カラヤン@VPO
1989年  評価★★★★★★★★★★
[感想]昨年の名曲・名盤:第2位、リーダーズ・チョイス:第1位、1993年の名曲・名盤:第1位、の演奏です。 この演奏もジュリーニ盤と同様、いやそれ以上に<美しい>、<美し過ぎる>!! 有名ですが、この録音は「カラヤン最後の録音」でもあります。「カラヤンらしく無い」と言えば言い過ぎかもしれませんが、 ただ美しいだけでなく、<心にしみるもの>があります。人間の「弱さ」、「はかなさ」を感じてしまいます(人間カラヤンの最後に到達した境地か)。

3)カラヤンBPO
1975年  評価★★★★★★★★★☆
[感想]1983年名曲・名盤の第1位の演奏です。まさに、予想通りの「カラヤンの7番」と言えるでしょう。美しさ満点です。なんと華やかな美しさ。「カラヤン美学」を堪能できます。

4)チェリビダッケミュンヘンフィル
1994年  評価★★★★★★★☆☆☆
[感想]この曲もチェリの特徴であるスローテンポでの演奏です。 他の曲同様、音の響きを重視した音作りで「チェリのブル7」を満喫出来るのですが、 この曲は他の交響曲にも増して、弦楽器が重要になっています。すると、VPOやBPOと比較するとミュンヘンフィルの「弦の美しさ」がイマイチであるのは否めません。

5)ヴァント@BPO
1999年  評価★★★★★★★☆☆☆
[感想]昨年の名曲・名盤:第1位の演奏です。ヴァントらしい低音重視の重厚な音作りです。 さらに、管楽器を重視しているように聞え、一部でうるさく感じる場面があり、「美しさ」にとっぷり浸ることが出来ませんでした。 ライブ録音のためか、「弦の透明感ある美しさ」もぼやけて聞こえます。

6)マタチッチ@チェコフィル
1967年  評価★★★★★★★★★★
[感想]ブル7といえば、多くの人がこの演奏を思い浮かぶ、昔からの超名盤です。リーダーズ・チョイスでの、堂々の第2位!本当に、<素晴らしい演奏>です。ジュリーニ盤やカラヤン盤と比較すると<美しさ>の点では劣るかもしれない。しかし、表情豊かな演奏で、1音1音に説得力があり、当方に訴えかけるものが十分にある。「これぞ、ブルックナーのブル7!!」という演奏であると思う。<美しい>ブル7では、物足りない方は是非、この演奏をお勧めします。本当に良いです。

7)マゼールBPO
1988年  評価★★★★★★★★★☆
[感想]このブル7でも、「マゼール節、健在!」超スローテンポのチェリ盤には勝てませんが、1楽章23分、2楽章26分と、スローテンポで、1音、1音、積み重ねるように演奏していきます(スローテンポのマゼールには要注意だなあ)。BPOの弦及び管も、とても<美しく>、<洗練>されています(完成度も高い)。巷では、「隠れた名盤」と言われているようですが、まさにその通り!!

8)ブロムシュテットドレスデン・シュターツカペレ
1980年  評価★★★★★★★★★☆
[感想]このコンビでの演奏でブル4<ロマンティック>の項でも書きましたが、 このコンビの統一感は素晴らしいと思います。<ロマンティック>ではやや芯の部分が美しさに消されたところを感じましたが、この演奏は この点が主張されており、良い演奏と思います。録音はもちろんこと、テンポが本当に心地よいです。しかし、このブル7では素晴らしい演奏となりましたが、5番や8番などでは物足りないものに なるかもしれませんね。

9)ヴァント@北ドイツ放送響
1992年  評価★★★★★★★★★★
[感想]やっぱりヴァントのブル7はこれでしょう。BPOとの演奏もありますが、少しはBPOに遠慮があるのか、 上にも述べていますが弦の美しさに欠けたものになっているので、お勧めは?? しかし、このCDなら本当に推薦出来ます。弦、金管木管とバランス良く、弦の美しさも堪能できます。当然、ヴァントらしく 重厚かつ荘厳さも(この曲ではそこまで強調はしておりませんが)。これぞヴァント!!やはり手兵の北ドイツ放送響との意思疎通もバッチリという感じ。 まさに阿吽の呼吸の名演です。BPOを買うより断然、こっちです。

10)ヨッフムドレスデン・シュターツカペレ
1976年  評価