JBLでクラシックを聴く

ヤフーブログ終了で引っ越ししてきました。主にオーディオについてです。すでにオーディオ一式は断捨離で売り払ってしまいましたが、思い出のために引っ越しして残すことにしました。

杉谷昭子:シューマン ピアノ協奏曲

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THE Clasic collection
15 シューマン ロマン派のピアノ詩人
発行 同朋出版

指揮:ジェラール・オスカンプ
ベルリン交響楽団


本屋さんで、ふと目に泊まったのが、書店の発行したクラッシックCD(解説書本付き)。
杉谷昭子さんのシューマン・ピアノ協奏曲が入っていたので、購入しました。
・・・しかし、1度聴いてそのまんま。
いささか気になり、2回目に挑戦しました。

録音のせいなのか、やけに、サッパリとした、シューマンでした。
全体を無難?に演奏しています。しかし、カデンツァは良かったですヨ。

静かな、シューマンを聴きたいときに、手が伸びそーです。
さて、3回目は何時聴くのか・・・・。


BQクラッシックスから
http://www.h3.dion.ne.jp/~yasuda/bqcla/cd/cc015.htm
第1楽章の冒頭は力みかえらずにすっと入ってきます。 変なアクセントなんかつけずにストレート勝負といった感じです。
ピアノの響きは全体的に深くくぐもった感じがしますが、このあとの主題はしっとりとした哀感がこもっています。
盛りあがりになると毅然としていて、このあたりの対比がきちんとついているのが素晴らしいと思います。
普通はどっちかに傾くところなんでしょうけど。
またオケの響きには素朴でどこか野暮ったさが感じられるのですが、これがしっかりとサポートしている感じにも聞こえて充足感につながっているようにも思えます。
カデンツァでは構成感を保ち、また技巧に走らず情感をこめて弾いたあとエンディングでも声高に叫ぶことなく纏めあげます。
第2楽章も深い響きでしっとりと歌いオーケストラと会話を続けているのが印象的です。
第3楽章の導入も抑制を効かせて、ここをガンガンと突き進むのが好きな人には物足りないかもしれませんが、常に響きを深めにとって大袈裟な感情移入を避けて幻想的というか瞑想的な感じにも思えます。
シューマンの心の奥深くを表現しようとしているのでしょうか。 オケの盛り上がりも抑制が効き、ホルンの響きもタイトで虚飾を排した演奏に終始しています。
ピアノの響きともよくあった音です。 後半の盛りあがりにおいても両者は感情移入に頼らず、内部にエネルギーを発散させるようにして構成感を保ったまま盛り上げて締めくくります。 充足感のある演奏です。


杉谷昭子
出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』

杉谷 昭子(すぎたに しょうこ、1943年 - )は日本のピアノ奏者。和歌山県出身。
東京芸術大学卒業後、1976年ケルン音楽大学KA(Kuenstlerriche Ausbildung)修了。旧西独演奏家コース試験終了、デュッセルドルフでデビューする。
井口秋子、デートレフ・クラウス、エリーザ・ハンゼン、ブルーノ・レオナルド・ゲルバー、らに師事。アレクシス・ワイセンベルククラウディオ・アラウ等の演奏に感銘を受ける。
クララ・シューマン国際ピアノコンクール(デュッセルドルフ)の審査員を務めた経験があり、ピアノ教育家としても活躍。なおクララ・シュ-マン国際ピアノコンクールは3回目(2000年)で終了となる。
国内外でのCD自費出版も多く、ユニバーサルミュージックよりベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全集が発売されている他、ポリグラムより珠玉の名曲選「カタリ・カタリ」を発売している。
現在、日本とドイツを中心に演奏活動を行っており、 海野義雄とベートーヴェン・ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会を行う他、共演の他、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団・ベルリン交響楽団のトップメンバーと室内楽の演奏会を各地で行っている。