JBLでクラシックを聴く

ヤフーブログ終了で引っ越ししてきました。主にオーディオについてです。すでにオーディオ一式は断捨離で売り払ってしまいましたが、思い出のために引っ越しして残すことにしました。

クライバーのベートーヴェン 交響曲第7番

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フォーマット: SACD
組み枚数: 1
発売日: 2006年01月18日
カタログNo: ORFEOR700051
レーベル: ORFEO DOR *CL*
売国: Germany
その他: ハイブリッド
指揮: Carlos Kleiber(カルロス・クラーバー)
楽団: Bavarian State Opera Orchestra(バイエルン国立歌劇場管弦楽団
曲目
1 拍手
ベートーヴェン交響曲第7番イ長調op.92
2 第1楽章 Poco sostenuto
3 第2楽章 Allegretto
4 第3楽章 Presto
5 第4楽章 Allegro con brio


クライバーは相当スキャンダルには事欠かない方で、ミケランジェリと良い勝負?ですね。
ウィーンフィルとのリハーサルで突然居なくなったりして「出入り禁止処分?」を受けています。

でも、クライバーのニューイヤー・コンサート(1992)は素敵でした。
曲の終わった時のあの笑顔・・・良かった!

さて、ベートーヴェン交響曲第7番だったら、なんといってもクライバーウィーンフィル(1975)で、僕も良く聴いていました。

ある日、ぶらっと北上尾へ遊びに行った時にオーディオショップが有ったのでCDを漁っていましたら、\1500の値札が付いたこのCDが有りました。
・・・しかもハイブリットCDです。
・・勿論、僕にはSACDプレーヤが有りませんので、意味は有りませんが・・。
この値段では見過ごすわけには行きません。クライバーなら間違いないだろうと購入。

クライバーベートーヴェン交響曲は少なく残念ですが、いざ指揮となると、かなり理詰めで解釈し、それを徹底的に叩き込んでいて、いったん消化し、全身で指揮をして、その時はもう「理詰」は有りません。

クライバーの指揮は、楽団泣かせとも言われる由縁かもしれませんネ。

第7番は全楽章全てが気持が高揚します・・静かなる躍動感?。
しかも、時間が短いのも良いです・・・コレが60分も有ったら、聴いた後はグッタリでしょうね。

最初の出だしからして、ググッと来た奏で方です。
ウィーンフィルとは異なる、ハーモニーです。
多少の問題はライブなので、そこは御愛嬌で熱気ある演奏が充分カバーしています。
テーマが入ってからのリズムの良さは、ワグナー言うところの「舞踏の聖化」です。

録音は良くAADでのCDとはとても思えませんでした。
現在では、7番を聴くのは、このCDと定番のウィーンフィルになっています。



HMV レビュー>

 実物聴きましたが第4番同様、音質はたいへん良好です。演奏はまさに強烈の一言で、その切り立つ音響の凄まじさ、あらゆるパートに雄弁な役割を与えるクライバーの魔術は、盟友バイエルン国立管でしか成しえない驚くべき境地に達しています。高名な批評家ヨアヒム・カイザーも「これら(ふたつの)交響曲演奏は、これまでのいかなる完全なスタジオ・コーディングよりもはるかに印象的であった。それは永遠に忘れ得ないコンサートだったのである。」と手放しの大絶賛ですが、何よりの名演の証は終演後の聴衆の反応でしょう。呆然としたパラパラ拍手の状態からやがて沸き起こる盛大な歓声、そして場内に轟く足踏みの大音響が加わってのブラヴォーの嵐... そこには感動の深さを演奏者に伝えずにはいられない聴衆の真情、心の底からの感謝の気持ちが込められているかのようです。

 1982年5月3日、カルロス・クライバーバイエルン国立管弦楽団は“カール・ベーム追悼”と銘打ったマチネー・コンサートをミュンヘン国立劇場でおこない、ベートーヴェン交響曲第4番と第7番を演奏しました。この演奏会は大成功を収め、ドイツの高名な批評家ヨアヒム・カイザーの絶賛をはじめとして数々の賞賛を浴びました。

 ふたつのシンフォニーのうち、前半の第4番は「プリンツレゲンテン劇場改修基金」のために独オルフェオからLPリリースされ、世界の音楽ファンに衝撃を与えました。現在ではCD化されているその演奏は、天井知らずの熱狂&猛烈なスピード感と、入念をきわめた細部表現による多彩でデリケートなニュアンスを併せ持ち、緊張と解放を自由自在にくりかえしながら未曾有の燃焼度を達成した稀代の名演と評され、天才カルロス・クライバーの稀有な才能をもっともダイレクトに伝える名盤として、数あるクラシック音楽のCDの中でも屈指の大ベスト・セラー盤となっていることはご承知のとおりです。

 当然、同様に収録されたはずの後半プログラム、交響曲第7番の発売も待望視されたわけですが、「レコード発売恐怖症」を自認する気難しいクライバーのことでもあり、それに、第4番の発売許可がチャリティ目的という例外的なものであったことなどから、商品化は絶望的と伝えられてただけに、今回のオルフェオの快挙には、素直に感謝と賞賛を捧げたいところです。

 以下、参考までに、第4交響曲のアルバムに寄せられたクライバーの言葉を掲載しておきます。

「私にとって、レコーディングにOKを出すことは常にある種の恐怖を伴うことでした。しかし、バイエルン国立管弦楽団との今度の演奏は、大いなる喜びを持って私がレコーディングを承認することを可能にしてくれました。

 我々は、耳に訴えるこの“スナップ・ショット”に対し、いかなる化粧も施したくありませんし、どんな小さな修正も加えたくなかったのです。実際、どのような批判に対しても、私たちは反論する根拠を持っています。

 生命力を耳から感じ取ることができる人達にとって、これほど心をこめて、自信を持って、また精霊に導かれるかのように楽しげに演奏を聴かせてくれるオーケストラは、バイエルン国立管弦楽団を置いてほかにないとすら断言できます。本当にありがとう!」

 演奏については、前述のとおり伝説的といっていいほどの折り紙付き。気になる音質に関しても、当時のライヴとしては最良といってよい音だった第4番と同等のクオリティとなっており、オルフェオが同レーベル初となる“SACDハイブッド”でのリリースに踏み切ったことにも思わず納得の快適なサウンド環境が確保されています。

 すでにおなじみとなったこの“SACDハイブリッド”というフォーマットは、SACDプレーヤーではマルチチャンネル音声(5.0ch)と2チャンネル・ステレオ音声が再生できるほか、通常のCDプレーヤーでも、CDと同じく2チャンネル・ステレオ音声を楽しむことが可能な、高品質で先進的なフォーマットです。

 なお、この第7番の演奏は、これまで海賊盤で流布していた形跡も見当たらないもので、今回のリリースが完全な初出と思われます。