JBLでクラシックを聴く

ヤフーブログ終了で引っ越ししてきました。主にオーディオについてです。すでにオーディオ一式は断捨離で売り払ってしまいましたが、思い出のために引っ越しして残すことにしました。

ベートーヴェン「田園」アーノンクール/Chamber Orchestra Of Europe

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Beethoven: 9 Symphonies
作曲: Ludwig van Beethoven
指揮: Nikolaus Harnoncourt
オーケストラ: Chamber Orchestra of Europe
録音:1990-07-01
CD (1991/10/11)
SPARSコード: DDD
ディスク枚数: 5
フォーマット: Import, from UK
レーベル: Teldec
収録時間: 358 分

アーノンクールの「田園」演奏時間は43:52で、比較的に長めだ。
録音は良いのだが、少し薄い感じがした。
結局、「田園」に浸れなかった。
4楽章の迫力もなく、残念だ。

もしかしたら、アンプが原因かもしれない?

アーノンクール
出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』

ドイツのベルリンで生まれ、グラーツで少年時代を過ごした。ウィーン国立音楽院時代はチェロを専攻、卒業後1952年から1969年までウィーン交響楽団にチェロ奏者として在籍している。

ウィーン交響楽団入団の翌年、1953年にはアリス・アーノンクール夫人らとともに古楽器オーケストラ「ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス」を立ち上げるも、このオーケストラの演奏会デビューは4年後の1957年に持ち越された。

1960年代からこのオケとの外国公演や録音も始まり、バッハやヘンデルの作品に意欲的に取り組んでいる。その集大成が古楽復興の一方の雄であるグスタフ・レオンハルトと共同(カンタータ全作品を半数ずつ振り分けた)で作り上げたバッハのカンタータ全集の録音である。この業績によりレオンハルトともども1982年のエラスムス賞を受賞している。

1970年代からはチューリッヒ歌劇場をホームグラウンドとしてオペラにも取り組むようになり、ジャン=ピエール・ポネルが演出したモンテヴェルディモーツァルトの一連のシリーズで世の注目を浴びた。

1980年代からは古楽オーケストラにとどまらずモダン・オーケストラも指揮するようになり、近年ではベルリン・フィルウィーン・フィル(2001年および2003年の同団ニューイヤーコンサートを指揮している)、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団などのクラシック界の保守本流と目される有名オーケストラやヨーロッパ室内管弦楽団への客演が大幅に増え、レパートリーも古楽系のものにとどまらず、バルトークまで振るようになっている。

アーノンクールグラーツを舞台とする音楽祭、シティリアルテ音楽祭を主催しており、1990年代まではザルツブルク音楽祭にも出演していた。その後同音楽祭への出演はしばらく途絶えていたが、2002年にモーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』とブルックナー交響曲第9番(作曲者の死により未完に終わった第4楽章のフラグメントも解説付きで演奏するという意欲的な試みがなされた)を指揮して復帰を果たす。今後毎年にわたって同音楽祭でのモーツァルトの新演出のオペラを指揮する事が予定されている。

2005年6月、古楽演奏の成果および近代・現代作品の斬新な演奏を称えて京都賞の思想・芸術部門を受賞した。

2006年11月にウィーン・コンツェントゥス・ムジクスおよびウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を率いて再来日し、モーツァルトなどの作品を演奏した。




<musikerの音楽夜話から> http://www.musiker21.com/index2.html

【第一楽章】 田舎に着いたと時の楽しい感情の目覚め
このあまりにも有名な楽章、そして聞き慣れたメロディ。
「タッタラ タタ」というリズムのさまざまな暖かいメロディがそれぞれの楽器にリレーされて絡み合って鳴る音色が心をなごませてくれます。オーボエのソロ、鳥のさえずりを連想させるフルートの高音のフレーズも印象的です。
中間部、全楽器によるとてもシンプルなフレーズ。一定のメロディとゆったりとした和音の変化で少しづつ音が大きくなるのですが、草原の遠くから風がじわりじわりと吹いてくるような迫力がある箇所です。静かで優しいだけでなく、要所要所にダイナミックな展開もあり楽しめる楽章です。

【第二楽章】 小川のほとりの景色
コメントのしようのないのどかで安らぐ音楽。弦楽器の三拍子の柔らかなリズムによる伴奏にのってヴァイオリンが奏でるメロディは絶品です。全楽章通じて木管楽器の活躍が目立ちますが、第二楽章は格別。注意しなければわからないほどのさりげない活躍がキラリ光っています。また、中間部のクラリネットソロの美しさに注目しましょう。

【第三楽章】 田舎の人々の楽しい集い
コミカルな前奏の後オーボエがのどかなメロディをソロで奏でます。この楽章の目玉のひとつでしょう。弦楽器の伴奏にのってオーボエがソロを続けますが、他の管楽器が要所に数小節登場するだけの変わった趣向。おもしろいな、と思っていたところ、これはベートーヴェン一流のジョークなんですね。お祭りの光景、人々は町の広場に集まっています。そこでは楽隊の演奏にのって人々が歌い踊っています。楽隊は昼間太陽の日差しを浴びながら演奏をしています。
お祭りですからたぶんワインなんかも飲んだりした後ですから、当然眠くなります。演奏中に居眠りをして楽器を落とす団員や、演奏すべき箇所を逃したり、そんな光景を音楽で表しているんですね。楽器一斉にあわてぎみに合奏する箇所なんか思わず笑ってしまいます。

【第四楽章】 嵐
さて、体に悪い楽章(笑)です。第四楽章は前の第三楽章とこの後の第五楽章と連続して演奏されます。第三楽章の余韻残る曲想に続きピアニシモで弦楽器の不気味な調べ。そしてまるで悪魔が登場したのか?というほど恐ろしい音楽が!!これはドラマチックですねぇ。各楽器の奏でるメロディもすべて不安定ですし、ホルン以外の金管楽器も加わったダイナミックな音のすごさ。田園を流しかねないほどの激しい嵐です。ピッコロの叫びが印象的。

【第五楽章】 牧人の歌、嵐の後の悦ばしき感謝の情
嵐が去り太陽が雲から差し込んでくる安堵感。クラリネットの牧歌的メロディとホルンによる前奏の後ヴァイオリンが奏でるメロディの美しさといったら、言葉で表現しようがありません。この楽章はまさに舞曲です。メインメロディはそれぞれの楽器にリレーされ変奏曲となります。音楽七変化を楽しみましょう。特にヴァイオリンの変奏部分は見事です。金管楽器のクライマックスもちゃんと出てきます。最後のあたりになって冒頭のテーマメロディが再び出てくるあたりは本当に感動的です。