JBLでクラシックを聴く

ヤフーブログ終了で引っ越ししてきました。主にオーディオについてです。すでにオーディオ一式は断捨離で売り払ってしまいましたが、思い出のために引っ越しして残すことにしました。

ベートーヴェン/リスト 交響曲第6番Op.69「田園」

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先日、昔の仕事の同僚H氏から、グールドのCDを5枚購入したと、電話で聞きました。
へー、急にグールド?。

彼の奥さんが、グールドの紹介テレビ見て、CDを購入したのだと言う。
そして、彼もそのCDを聴いて4枚購入したのだそうです。

僕は、グールドのフアンなので、CDは20枚以上持っています。
・・・「近い内に、僕の家のCDを聴きに来ないかい?」と言いました。

今日、彼が購入した、5枚のCDを持参してきました。
僕のグールドのCDコレクション25枚を披露しました・・・アー、気持ちよかった。

そこで、僕は、グールドのベートーヴェン/リスト交響曲第6番Op.69「田園」を聴かせて、
是非、聴いてくださいと、紹介しました。

久しぶりに、聴きましたが、流石グールドです。
音楽性が違います!!。

この素晴らしい、交響曲6番を、ピアノ独奏で聴かせるなんて、
凄いですね、グールドは・・・。


グールド(Sony<68>)(12:21/20:51/7:32/3:48/10:45)
彼の演奏するハンマークラヴィーア・ソナタショパンロ短調ソナタ、あるいはブランデンブルク協奏曲と同様、全体的に緩やかなテンポでマッタリ感が漂う。
リスト編曲であるから当然のことながらかなり技巧的な曲のはずだが、そういうことをまるで感じさせない。
テクを誇示するというような低次元(?)のことには全く興味がなく、ただ純粋に原曲の良さを伝えようとしている。
(その意味ではホロヴィッツのような演奏とは対極にあると言える。)
ヴィルトゥオージティ、あるいは編曲者リストの存在を感じさせない演奏と言ったらよいか。
中でも終楽章が白眉で、個人的には原曲よりもこの曲の良さを伝えているのではないかと思う。
(実はこの演奏を聴いてこの楽章が好きになった。)
特に第117~139小節の各パートの弾き分けのセンスには改めて感服する。
放送用ライヴ録音であるため多少の瑕はあるが、大した問題ではなく、また音質も良いとは言いがたいが、音の輪郭が多少ボケ気味なのは却って曲に雰囲気に合っているのかも。
また例によってデュナーミクの指示を守っていないところが散見されるが、これは恐らく確信的なもの。
(彼はいかにもベートーヴェン的な急激なfとpの交替やsfがあまり好きではないらしく、ソナタの演奏などでもしばしば無視している。)
ともかく、グールド好きの私にとっても5本の指に入る愛聴盤である。ただ第2楽章の遅さだけはさすがにちょっとやり過ぎではないかと思うが。