McIntosh C-22 レプリカ について
往年の銘機C22が1962年に発売されましたが、レプリカモデルを1995年に限定発売した。 オリジナルと基本構成は同一になっていて、音質は、オリジナル機と比べると、レンジの広がった印象で、マッキントッシュ特有の全帯域において厚みがあり、ふくよかさも兼ね備えているとの事です。
オリジナルC-22とはかなりの違いがあります。
正面パネルで言えば、両隅のパンロックボタンがありません、中央下のセレクターがオリジナルではテープジャックのセレクターですが、レプリカではスピーカーセレクター(二系統のプリアウトをコントロール出来る)になっています。 またオリジナルではトップパネル面にプリアウトレベル等のアクセサリーが付いていますが、レプリカでは省略されました。
全面
C-22 レプリカ ↑
C-22 ↑
C-22 レプリカ ↑
C-22 ↑
天板はイコライザー等のボタンがレプリカでは無くなり、平面になりました。 また、通風孔が丸穴ではなくてスリットに変わりました。
天板
C-22 レプリカ ↑
C-22 ↑
C-22 レプリカ ↑
C-22 ↑
背面のキャノンプラグでのプリアウトが付いていて、真空管はオリジナルが12AX7が6本に対し、レプリカが12AX7が4本、12AT7が3本となっています。 プリアウトは全部で3系統あります(オリジナルは1系統です)。 リアパネルに、RCA端子の他にDサブ端子(用途不明)やキャノン端子がついています。
内部
C-22 レプリカ ↑
C-22 ↑
C-22 レプリカ ↑
C-22 ↑
下部
C-22 レプリカ ↑
C-22 ↑
C-22 レプリカ ↑
C-22 ↑
ゲインはカタログスペックは20dbですが、少し高く感じます。 印象としては悪くありませんし、全帯域に渡って非常に聞き易く、真空管ならではの音の温かさも感じます。このままでも充分に素晴らしいプリアンプと言えます。
が、しかし、全体にフラット過ぎてあまりにも個性が乏しくなったように思います。 紛れもなくMcIntosh製品なのですから、音にもう少しエネルギーと色気が欲しいところです。
レプリカは、石のアンプと一緒のプリント基板を使用しています。
ということは、これが経年変化によっていろいろ悪さをして、絶縁不良やリーク、そして、ショート事故に至り、結局、他の基板オーディオ装置の様に、修理期間が過ぎると、お釈迦となります。
ということは、これが経年変化によっていろいろ悪さをして、絶縁不良やリーク、そして、ショート事故に至り、結局、他の基板オーディオ装置の様に、修理期間が過ぎると、お釈迦となります。
オリジナルは手配線なので、代替の部品さえあれば、ほぼ、半永久的に使用可能です。 しかし、レプリカの寿命はプリント基板なので、オリジナルより短命となる事でしょう。